奇想の江戸挿絵

好きな画家は誰ですか?

私が好きなのは、外国に限れば Salvador Dali (サルバドール・ダリ) ですが、そうでなければ葛飾北斎。ただ最も好きなのは、有名な富嶽三十六景等の浮世絵や北斎漫画では無く、画狂老人卍と名乗った最晩年の肉筆画です。何にしてもこの人は、ジャンルも広く人、物、景色、水墨、色付きどれも一流でこなします。

その北斎が活躍した江戸期の本の挿絵についての本 (ああ、何か変な日本語(^^;) です。挿絵についての本なので、文章で何を書いても「百聞は一見に如かず」で、見てもらうのには限りません。ただこれを読む? 見る? と、本書でも指摘されているように、日本人は昔からマンガの様な画付きの文が好きだったんだな~、と思います。

一つ残念なのは、新書版で手を出しやすい反面、どうしても図版が小さいことです。