森という空間そのもの、及びそこで生み出される材木等の供給源としての森の利用価値、そしてその森の現在の状況・問題点を扱っている。新書で 200 ページあまりの手軽な本ですが、上手く纏まった本です。
ただ紙面の関係で、詳細を述べるのは難しいでしょうが、その代わりに参考となる文献等の情報が充実していると、よりよかったかな。特に実際に自分で考えるときのデータが無いので。まあ、本書で述べられているように、そのデータそのものが、現在の森林の問題から無いのかもしれませんが....。
あと意外だったのは、国内で始めて FSC を受けた速水林業が取り上げられていなかったことですね。FSC に限らず、認証という制度そのもにも問題があるので、それを著者が嫌ったのかなあ～。