近年の本には珍しく、10 pt 程度の小さめの文字なので、368 ページというページ数以上にボリュームがあります。
そのボリュームにたがわず、ヨーロッパはもちろん、北中南米や中国についての記述もあり、非常に広い範囲にに渡って、人が土壌のどのように扱ってきたかが書かれています。
これを読むと、現代人は、「昔の人々は自然と調和した生活をしていた」と思いがちだが、そんなことはない、過去、何度も自然、土を酷使していた、ということが非常に良く解る。これを読むと、
- 土壌は簡単に疲弊し、失われる
- 土壌の酷使はタコが自らの足を食べることと同じで、文明崩壊の直接の原因になり得る。例え、そうでなくても自殺するための銃に弾を込めることにあたる
と感じる。