書名通り東洋哲学入門書。
随分前に『ソフィーの世界』を読んだ事があり、西洋哲学に関しては、現代哲学以前は、その流れなどの概要を知っていたが、東洋哲学となると、漠然としていて捉え所がなく、腑に落ちない点が多かった。しかし、これを読めば、
- なぜ漠然として解り難い表現なのか?
- なぜ仏教の各宗派で、教義が異なるのか?
を知る事が出来る。
加えて、例えが解り易いので、東洋哲学の内容も良く解る。
もちろん著者が述べるとおり、この解釈が正しいという訳ではないし、著者自身も解り易さに力点を置いていると感じる。(私が著者のスタンスをそう感じた理由も本書を読めば解る。)
ただ、哲学を考える上で、儒家や法家は要らないと感じた。