Kindle 書籍情報
書誌情報
- 出版社
- 講談社
- 最大 No.
- 234 ページ (本書は Kindle 版も紙版をスキャンした固定レイアウト)
感想
宇宙は私たちに馴染の有る
- 地球のような惑星
- 月のような衛星
- 太陽なような恒星
- ハレー彗星に代表される彗星
- 探査機はやぶさで一般の人にも馴染の有るようになった小惑星
が有る。そして構造の単位として、
- 上記をまとめた恒星系
- 複数の恒星系より形作られる銀河系
- 銀河系の塊、銀河団
- これらに含まれず遠く離れた場所に有るクウェーサー
- 光さえ逃れられないブラック・ホール
など様々に分類される。
そしてこれらはどれも物質であり、可視光を始めとする電磁場によって観測されている。
しかし、これら天体の運行を観測すると、既存の理論では説明の出来ない動きをしている。
本書では、その原因の一つとされる暗黒物質 (ダーク・マター) を取り上げ、観測結果から現状で解っていることが書かれている。
そして宇宙は私たちに馴染の有る物質、原子はたった 5 %、暗黒物質が 27 %、更に謎の多いダーク・エネルギーが 68 % だという。本当に宇宙はまだ謎だらけ。謎に満ち満ちている。
宇宙について、解っていることと解っていないことを知る入門書として適している。
逆に上記の既に知っていれば不要。
ブルー・バックス・シリーズなので当然だけどね(^_^;;