核 DNA 解析でたどる 日本人の源流

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書誌情報

出版社
河出書房新社
最大 No.
2469

感想

書名通り、渡来系弥生人とそれ以前に土着していた縄文人との混血と言われる日本人だが、それは正しいのか? またそれらはアフリカ大陸から出たあとどのようにやってきたのか? を核 DNA から類推する書

日本の場合、現代人やそれ以前でも文字が取り入れられた飛鳥時代以降ならサンプリング資料は取れないことはない。 しかし、それ以前の弥生人が渡来した頃や縄文時代となると、もともと日本の国土は火山地帯のために土地が酸性度な地域が多く、その時代にサンプリング可能な地域に偏りが出る点を抑えた上で読む必要は有るだろう

この書の内容とは別に、核 DNA を用いた人類の系統の類推は、研究の始まりから火が浅く日々内容は更新されている状態。加えて上記のこともあるので、今の段階で「日本人がどこから来たのか?」がどこまでわかったのか? を知りたい人向けの本。こここ、あくまで今の段階であり、その今は出版が 2017 年なので、すでに変わっている可能性もあることには注意が必要

気になった点としては、「日本人」の定義として、「ヤポネシア」

ヤポネシアとは、地理的にみると 1000 島列島弧、樺太島 (サハリン島) 、北海道・本州・四国・九州とその周辺の島々、および琉球列島弧までの範囲を含む。

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とあるが、アイヌ等、日本列島中央、本州以外を含めたとき、系統を分けられる程、大陸側と違いが明確なのだろうか?