書誌情報
- 出版
- 新潮社
- 最大 No.
- 1005
感想
- 書名どおり、現代の医療・医学は多くの人が思う以上に不確かな土台の上で成り立っている
- 同じ科学的と言っても、物理学の科学的とは随分異なり、ヒトの内面・感情・バイアスに大きく作用される
について書かれている
例えば
1993 年、ハーバード大学の研究者エドワード・ジョヴァンヌッチは、脂肪の多い食事が乳がんリスクに影響を与えるのか調査しました
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乳がんの女性のほうが、脂肪の多い食事を食べていると答えた割合がはるかに高かったのです。
ただ、実はこの研究には「どんでん返し」があります。ジョヴァンヌッチが調査した女性たちは、その 10 年近く前にも食生活の調査に参加していて、そのデータはコンピュータにしっかりと保存されていました
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乳がんの女性は、実際のデータでは脂肪を摂りすぎているということはないのに、「振り返った」ときには高脂肪の食事をしていたと申告したのです。彼女たちは無意識のうちに記憶の中からがんの原因を探した結果、自分の食生活が悪かったんだと思い込んでしまった
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内容的に悪くはないが、分量に比べると高い。単行本だと、僅か 136 ページで ¥1485。TED の講演を書式化しているため?
私は Kindle 版を購入したので、買う前にこれほど分量が少ないと思わなかった