マイ・ブルーベリー・ナイツ<-映画<-徒然なるままに<-Iranoan

王家衛(ウォン・カーウァイ)監督作品の『マイ・ブルーベリー・ナイツ』を見てきました。ハリウッド映画ように万人に勧められる映画ではありませんが、好きなんですよね王家衛の映画。

映画の主題は、人の失恋からの立ち直り、人生、人の優しさ、といったものなのでしょう。ただこの監督の映画は、そのストーリ等そのドラマ性やアクション等言葉で説明し易い事に良さがあるのではなく、映像や音楽を含めたその空気感なんですよね。今回の新作も冒頭から、独特の色使いとぼかした映像が溜まりません。

また今回の作品は、歌手の Norah Jones(ノラ・ジョーンズ) が主役を務めていて、同じく歌手の王菲(ウェイ・ウォン) (日本では、ファイナル・ファンタジー VIII テーマ曲を歌った人、といったほうが解り易いかも) が主役の一人を務めた『恋する惑星』と同様、この監督、役者を本職としない人の良さを引き出すのが上手い。

あと今回の作品は、非アジア人オール・キャストの作品としては、初めてだと思うのですが、

Jude Law(ジュード・ロウ): コールド・マウンテン
David Strathairn(デイヴィッド・ストラザーン): グッド・ナイト&グッド・ラック
Rachel Weisz(レイチェル・ワイズ): ナイロビの蜂
Natalie Portman(ナタリー・ポートマン): クローサー

といったオスカー・ノミネート経験者である名優・演技派がこれだけ集まったものです。