バットマン・シリーズは一つも見たことが無いけどアメリカ本国の興行や評価があまりに高いので、『ダークナイト (原題:The Drak Knight)』を観てきた。
話のあらすじは、バットマンが悪者のジョーカーと対決する。ただそれだけです。表面上は単なる娯楽作です。
それでは、なぜアメリカであれほどの成功を収めているか考えてみると、今後を期待されながら若くしてなくなった Heath Ledgerの遺作ということがあると思う。しかしそれだけではないとも思う。
- Heath Ledger の怪演。確かに素晴らしい演技。
- 彼の演ずるジョーカーの悪、ダーク・サイドの面でしょう。普通、悪事を働く場合、何かをする為に付随したもの、付属物として悪事があると思うのですが、このジョーカーは冒頭の銀行強盗以外、悪事自体が目的化している気がする
- 全体に流れる善悪の不確かさ。
- 高潔な人物が復讐心から悪に落ちていく
- その半面、感情的な大衆や、囚人は一線を越えません
- そして主人公のバットマンも彼なり倫理観を守り続ける。しかし法は犯しており、善なる存在ではない
- 上とも繋がるが民主制に対して絶対視していない
これからもし観に行く人は、Heath Ledger の演技、ジョーカーの台詞や裏側に隠れているものがある事を注意しつつ観ると、別の面が見えてくる映画だと思う。