おくりびと

良い映画。

おくりびと亡くなった人の衣装を調え、きれいに化粧もし、映画の言葉を借りれば、「安らかな旅立ちのお手伝い」を納棺士のことらしい。ユーモア有り、感動あり、亡くなった人も様々な事情があり、楽しめた。単なる形式美、様式美なのかもしれないが、海外で能や歌舞伎に譬えられているようですが、所作も美しい。

誰も死は免れないのに、人はそれを忌避し、どんどん身の身の回りから遠ざけていますが、そんな現在の世相についても考えてしまった。

また脇を固める俳優の演技で映画が締まることを示す典型。