Red Cliff→赤い壁→中国三国志の大会戦「赤壁の戦い」をモチーフにした映画ですが、実際にはその前哨戦までが今回の内容です。また有名な物語としても『三国志演義』ではなく正史の『三国志』を基にした人物描写になっています。曹操と超雲と以外は。
金城武とトニー・レオンが出ているし、『三国志』を元にしているということで期待していたのですが、今一つですね。
中国で昔からある武侠映画の要素があるので、そういう意味でリアリティの無い映画が嫌いな人は観ていて、途中で白けてしまうでしょうね。私個人は、『グリーン・デスティニー』も『英雄 ~HERO~』も、そういったリアリティとは別に楽しめるので問題ありません。
ただ、肝心の戦闘シーンが迫力に欠けます。武侠的要素を取り除いても、今一つリアリティに欠けるし、何よりエキストラと思われる雑兵同士の戦いが。多分稽古が足りないのでしょう、真剣さというか、生死をかけたといった緊迫感が全くありません。
また艦船の動きなど CG 部分が妙に不自然で、違和感があります。
そうはいっても『三国志』好きの私は、Part II も見に行くんだろうなあ～。
2009/05/24 Part II を観て
全体的な感想は、Part I と同じ。
またせっかく二部構成にして、時間をかけれるのに、「結局何を描きたいのか?」がぼけてしまっています。
また戦いの結末も、あまりにも現実感にかけます。
『三国志演義』の様に勧善懲悪にするのか? 正史のように、双方の人物を英雄として扱うのか? をはきりさせていないのが問題。