イングロリアス・バスターズ

Quentin Tarantino (クエンティン・タランティーノ) 監督最新作『INGLORIOUS BASTERS (イングロリアス・バスターズ)』を観てくる。

相変わらずの雰囲気を醸し出している。いつまでたっても、B 級映画の香りがする。しかし、なんだか足を運んでしまう。それが好き嫌いのハッキリする Tarantino 作品。

舞台は第二次大戦下のドイツ。ナチス・ドイツを悪役にする限り、どこからも大きな反対はないと言うことか、そのドイツ兵を惨殺していく架空の舞台を中心に話が進む。

Tarantino 監督にしては、映像はそれ程ふざけた印象はない。(あくまでこの監督にしては、という条件付きだが)

しかし、音楽は最初から Tarantino 監督らしい選曲が続く。なんだか場面の深刻さ等からずれているのだ。その為、映画全体に洗練とは懸け離れた印象を与えている。このあたりが好悪がハッキリする所以。

これまでの作品と比べて以外だったのは次の 2 点。

まず、残虐な映像がある点。最初の Reservoir Dogs (レザボア・ドッグス) や Palme d'Or (パルム・ドール) を受賞した Pulp Fiction (パルプ・フィクション) でも映像としてはほぼ出さず、観客に感じさせる手法と取っていたので。

もう一点は、あえて詳細は省くが人間的なメッセージ性を込めたと考えられること。