『告白』を観てきたんですけど、果たしてこういった作品を映像化して良いのでしょうか。
映画は、我が子を殺した人物が、自分のクラスにいると告白する松たか子さん演じる女性教師の告白からはじまります。それに続いて他の人物の告白によって物語が進行していきます。
ネタバレになりそうな部分は、部分はコメントにしていますが、冒頭の部分である程度予想が付いた部分が多いのですが、そうでなかった部分も当然あります。
そして、その予想に反した部分のために、救いが無くなっています。確かに、原作通り観客に考えさせる作品になっています。
しかし、「それをやったらお仕舞いでしょ」という感が拭えません。確かに人の善悪を簡単に判断することは出来ません。しかし、関わりのない心優しい人を巻き込んで良いのか? 直接手を出してはいないけれど、少なくとも傍観しているし。もちろん、優しい人が良い人生を送れるほど、世の中単純でもありませんが....。
深く自分と向き合いながら読み進めていく書籍なら有りでしょうが、より受け身になる映像作品には向かない気がどうしてもします。