映画館で映画を見たのは久しぶり。対策で見ない者は全くなかった事もあるのだが、ミニ・シアター系で見過ごしてしまった映画があるのが心残り。
本日観たのは、1987 年の『Wall Street』の続編『Wall Street:Money Never Sleeps』(原題は、副題がなければ全く同じで、邦題は...、意味は同じじゃん)。
この映画、勿論話の筋はあるのだが、それは良い意味でどうでも良い。リーマン・ショック前後の金融界、そして人の強欲の描いた映画と考えればよい。
ここ数年、Oliver Stoneの映画は今ひとつだと感じていたが、この作品はあたり。やはりこの監督は、社会的なテーマで、それにエンターティメントを組み合わせた作品で真価を発揮する。
直接台詞で訴えるのではなく、カメラ・ワークや人の態度で、ある意味お金に振り回される強欲を描いている。
一つ気になったのはラスト。ネタバレになるが父娘の和解が描かれ、ハッピー・エンディングになっているが、この映画の場合は、そうでないほうが良かった気がする。「主人公 Gekko も年を取り、好々爺になりました」では、....。今改めて、Wikipedia を読むと、
監督オリバー・ストーンは、カール・フォックスと同じく過剰な資本主義による倫理観の崩壊に嫌悪する側であり、ゴードン側の人間ばかり増やしてしまった事に対し大変遺憾だと述べている。
と有るので、この事が原因かも。