最近全く更新していなかったので、色々溜まってしまった。
備簿録として、簡単に残しておこう第四弾。
運命の子を観た。
粗筋としては政敵の謀略によって一族を殺された嬰児と、その混乱により自らの嬰児も失った男の 15 年に及ぶ復習劇。
チェン・カイコー監督作品ということで期待したが、これは期待はずれ。映像としては春秋時代の雰囲気が伝わる作品。(当時の戦争は、まだ戦車中心で乗馬はほとんど無いのでは?という部分はある)
ただ期待はずれてといっても、この作品自体の評価は私には出来ない。
この作品の根底には、恨みは絶対に忘れない、そしてこの恨みは子々孫々に受け継がれる、という思想的な背景がある為。
- 政敵を倒す為にその一族 300 人皆殺し
- 残る嬰児も抹殺する為に関係ない無辜の民衆の嬰児 100 人あまりを人質、交渉の手段にする
- 父上と慕っていた人物を親の敵だと知るや、仇としてあっさり殺そうと切り替えられる心情
こういった点は、中国の物語や史書の記述に触れ、事実若しくは中国的価値観における理想型としては知っていても、やはり内面を理解できない。