『終の信託』を観てきた。
所謂、尊厳死を扱っていて、同じ監督作品としては、配役が重なる「Shall we ダンス?」より「それでもボクはやっていない」で行った社会提起と重なる部分が多くあると感じた。
あらすじは、
- 長年喘息を患った男が、家族に告げることなく、担当する女医に、自らの最後のあり方をを託す
- この様な意思表示は、尊厳死の必要十分な条件を満たしているのか?
- 女医は罪に問われるのか?
というもの。また昨今、検察の取り調べ方が問題にされているが、この作品でも検察のやり方にえげつなさを感じる。
個人的には、担当医は有能で良い医者だとは思うが、個人的な感情で動いている要素が多くあり、医者のとしては、プロフェツショナルに欠けた面が多くあり、職責は全うしていないと感じる。(個人的な心情としては、「早く楽にしてあげたい」と思うことは理解できる)
しかし、今医療に関わる問題の幾つかを考えさせられる。
人は元気な内に、そして折に触れ、自分の最後はどうありたいか、家族に伝え、書面で残しておくべきだろう。