桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ』が日本アカデミー作品賞を受賞しましたね。

感想書くの方が遅くなってしまった(^_^;

学園一の有名生徒が、部活を止める事から起きる、周りの反応を描いた群像劇。

確かに受賞に値する面白く、良い作品。ただ名作までには一歩足りない感。佳作。

  • 観ていて、端々に「あ~あ、学生時代って、こんなだよな。今思えば、小さな事が、世界の全ての様に感じたり…」という懐かしさを感じる
  • 一応、主演は神木隆之介さんという事に成るのだろうが、実際には群像劇で、同じ場面を複数の登場人かの視点から繰り返し描かれる
    • 特に冒頭は、これが顕著で、繰り返される事で、時間を遡っていく
    • この、日本では少ない群像劇の手法によってか、先に書いた様に、初めは「あ~あ、学生時代…」だったのが、
      • 小さな事に拘っているのは、どれだけ年を取っても同じではないのか?
      • 同じ出来事であっても、立場・人によって見方は異なる
      といった事が改めて気付かされる
  • 舞台は高校なので、出演者は、当然若手が中心だが、皆さん自然体の良い演技

これだけの作品なのに、何故私は名作と評価していないのか? それは、

  • 繰り返される時間軸が経る
  • 複数視点→二方向程度の視点

と、解りやすい手法になってしまうから。

もちろん、冒頭の密度で進めてはくどくなり、全体は纏めにくくなるとは思うけど。