「英雄か 犯罪者か」がキャッチコピーのフライトも観た。
冒頭から解るので、一部ネタバレをするが、
- デンゼル・ワシントン演じる主人公は、アル中で、コカインにも手を出している不良パイロット
- この主人公が奇蹟の運転で、飛行機を不時着させ多くの人命を救う
- 飲酒を隠し通せば社会から英雄として扱われ、公表すれば、飲酒と事故の因果関係とは関係なく、犯罪者として刑務所に長期収監される
この状況で、主人公はどう振るまい、どう決断するのか? と言うお話。
主人公演じるデンゼルはもちろん、担当弁護士を演じるどん・チーゲルら脇役も名優揃いで、安心してみていられる。
また、おそらく私はデンゼルが弱い人を演じるのを観たのは初めての気がする。これまでは、善人であれ悪人であれ、常に強い人の演技しか観た記憶がない。新しい面を見た気がする。
そして、この作品は、
- このどんな人にもある人の弱さ
- キャッチコピーの様に人は「英雄か 犯罪者か」と二者択一できる物でなく、両者の間を揺れ動いたり、領有している
を描きたかったのだろう。主人公は、完全に「英雄 かつ 犯罪者」であるのだから。