Clinton Eastwood 監督・主演、そして彼が念願? のオスカー作品・監督賞を受賞し、西部劇の復活をもたらした作品を、舞台を明治初期の北海道に移し、渡辺謙を主演に迎え、リメイクした作品。
時代・舞台は変わっているが、ほぼ正確にリメイクしている。
違うのは、
- 仲間の一人をアイヌの血を引くものとしている
元の作品でも、ネイティブ・アメリカンの血を引く設定になっていなかった
→エピソードが加えられている - 顔を切られたオリジナルでは売春婦、本作では女郎のその後
- ラスト近くで主人公が、物書きに語る内容
ぐらいだろう。
作品の質としては非常に良くできている。主人公の Clinton Eastwood に対する渡辺謙、そしてオスカー助演男優賞を獲得した相棒の Morgan Freeman に対する柄本明、どちらも見劣りなし。
しかし、残念ながら、オリジナルには及ばない。やはりオリジナルを超えるのは難しい。
これは、渡辺謙には、どこか優しさや知的な印象が滲んでいるからかも知れない。Clinton Eastwood の実像は、同じく知的で優しい人ではあるが、これまで演じてきた役どころのせいも有ろうが、画ではそれを感じさせない。