本国アメリカでは、興行的には今ひとつだが、評価は良かったという『Rush/プライドと友情』を観てきた。
鎮撫なサブタイトル以外は良かった。
今は深夜に生放送で観るほどの興味は失ってしまったけれど、以前は徹夜して F1 を観たもの。そんな私が F1 を見始めたころは、既に映画の主人公の Niki Lauda は伝説的な人物だった。しかし成績は知っていても、それ以上のことは知らなかった。
映画を観ると、彼の何が凄かったのかが良く解る。
そして映画は、そんな彼とライバルであり、ある意味最大の理解者でもあった James Hunt との F3 デヴューから F1 年間チャンピオンを争った年までの戦いを描いている。現在の F1 は 1994 年の Ayrton Senna 以降死亡事故が無く、最も安全なモーター・スポーツともいわれるが、当時は 1 年で 2 人も亡くなる驚き時代だ。
映画の見所は、作り手のモーター・スポーツに対する敬意と好意が伝わる見事な映像と、主人公二人の正反対の性格・レースへの接し方とその描写。特に後者は、これが事実を元にしているのでなければ、できすぎでつまらないと成るレベル。(ただ実際の二人は、映画の描写そのままに正反対な面があったものの、仲は険悪なものではなく、ラストのように互いに尊敬し合い、馬があったらしい (←ネタバレになるので、一部隠している))