是枝監督作品『海街 diary』。
やはり是枝監督は、
- 『誰も知らない』『そして父になる』に代表されるが、「家族とは何か?」を問いかける
- 思春期やその直前の役者の力を引き出す
- 画面が一枚の絵画のように印象的なカット
といった作品を創るのがうまいなあ〜
話のあらすじとしては、
- 両親が離婚し (作品中で明確な描写はないが) 鎌倉に住む綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆演じる三姉妹
- 父は別の母親とは別の女性のもとへ
- 母も娘を三姉妹の祖母に任せ別居 (祖母はその後、作品中の 3 年前に逝去)
- 三姉妹は、父が新たな連れ合いをなくした後、別の女性と結婚するものの亡くなったとの知らせを受ける
- その知らせによって、三姉妹は自分たちに腹違いの広瀬すず演じる妹が居ると知り、父の葬儀で初めて対面する
- 父の最後の連れ合いとの中が悪いわけではないが、連れ子であるためか居心地が悪そうな妹を三姉妹は引き取ることにする
- 四姉妹それぞれに、そして周りの人々にもいろいろな都合、思いが有り、親しい間柄でも、全てを明かしているわけでは当然無い
- そんな中で、四姉妹を中心とした人々の日常を描く
メインの四姉妹だけでなく、名優たちが演じる脇道の物語によって、映画全体に深みを与えている。
また会話中で碌でもない人間は存在するが、登場人物にはほとんど皆が善良で、これまた作品全体の暖かさを与えている。