映画館での CM を観ていたら、面白そうで観てきた『at Home』。
あらすじは、泥棒の主人公が出所後、真面目に働こうと思うが、やはり就職はままならず、泥棒に入るとそこには、両親からの虐待・ネグレクトを受ける少年が風呂場に首輪を付けられていた。そこからこの少年を見捨てられず、行政に通報も出来ず、この子を連れ出し一緒に暮らすことにする。それに加えて
- 出来の良い弟ばかりを気にかけ、世間体のみ気にする両親に疎外感・嫌悪感を持ち家に居場所を持てない青年
- 夫から DV を受ける女性
- 実の親から性的虐待を受ける女子中学生
が家族として暮らすことにする。
ここで主人公以外にも
- A は主人公の知り合いのつてから偽造パスポートなどの偽造印刷
- B は列車に飛び込むつもりが、同じく列車に飛び込もうとしていた C を助けた後主人公らと暮らし始める前から結婚詐欺師
をし、これらの、いわば彼らの生業を少年を含めて全員が知りつつ、少年や 3 の学校や周りに走られないように生活をしている。周りには、ごく普通の家族として見られながら。
さてこの生活はいつまで続けられるのだろうか? というもの。
そこで、この作品は、
- この家族の中で、主人公以外は、近親者からひどい扱いを受け、それが事の発端になっている
- そして主人公は、いわばその過酷な状況から救い出した存在
- では善とは何か? 悪とは何か?
- わたしは擬似家族とせず、単に家族と書いているが、そもそも家族とは何なのか?
を問う。
私は悪だと思う。
- 彼・彼女らを救う方法は他にも有るはず
- そして彼らの犯罪で映画の中では描かれないが、傷つき、癒やされない人、ひょっとすると崩壊した家族が居るかもしれない。自分の家族を大切にするように、他の家族も大切にしろ
と思うから。巨悪ではなくよりマシでは有るが。
他の皆さんはどうだろう?