現在日本において成人年齢は二十歳ですが、この年齢を引き下げるという話がある。ひとつには憲法改正の際の国民投票が可能となる年齢と関係が有るが、それはおいて、内閣府による世論調査結果「民法の成年年齢に関する世論調査」を見て考える事がある。
今日本社会全体で、未成年者の犯罪に対して、厳罰化しよう、という世論の流れがあるように感じる。個人的には、厳罰化の議論の前に少年犯罪においても、まともな再審制度の導入を考えるべきかと思るが、これもおいておく。この厳罰化を「大人と同様に扱う」ということなら、罰則に対してだけでなく、それ以外についても大人扱いしなければいけないのではないか? と思う。
それなら青年年齢引き下げに世論が動きそうであるが、調査結果を見ると、圧倒的に年齢引き下げ反対が多い。(おおよそ賛成 3 割、反対 7 割) 権利は与えず、義務のみ課すということか?
周りの 18, 19 を見ていて
- 子供っぽく感じる
- 経済的に親に依存している
- 判断能力が不十分
といったことが反対理由で、感覚的には解る。ただ各々、
- 年齢に関係なく、そもそも経験の少ない人を幼く心配に感じる
- それなら今の大学生/専門学校生は?
- 判断能力というのは、自分で判断をして失敗するから見に付くもので、判断する機会を与えなければ育たない、という本質を無視していないか?
という感想を持つ。そもそも人は環境によって育てられるという側面があり、周りが世話を焼き判断を肩代わりしているから依存し、子供でい続けるのではないか?
そして社会に出たときに最低限困らない程度の教育、義務教育を終え 3 年たっている。