サブプライム・ローンで顕在化したように、バーファーの役割をするはずの CDS が役に立たないほどのレバレッジが掛けられていた問題からも解るように、ある分野では規制が必要です。というか、何か問題が起きたときに他のシステム全体に影響が及び難いようにする必要があります。
しかし当然いくつかの分野で規制緩和は必要です。市場は間違えることはありますが、同じヒトがやることなので、政府も間違える事はあります。市場も政府も間違いを犯したときに、それを認めないのは同じですが、政府の場合は一度規制をすると、既得権益化するという大きな問題があるため、私は出来るだけ市場に任せるべきたと思っています。
そう考える私は、『タクシー「減車」法制化、過当競争緩和へ』は理解できません。タクシーについては、既に参入規制があります。地域によって台数が多くなり、大変な運転業務者がいることも知っていますが、それで生活が成り立たなければ、他の産業に人員の移動を行うべきで、特定の産業だけ政府が供給を調整する理由が解りません。
これでは、既に参入をしている業者が既得権益集団化するのではないでしょうか?