昨年一年間の交通事故死者数が 8 年連続で減ったそうです。この資料によると、総理大臣は談話で、
近年の交通事故死者数の減少は、シートベルトの着用者率の向上や、飲酒運転の根絶等に向けた取組を始めとする政府、地方自治体、関係民間団体、地域の方々の努力の成果であります。
と自賛しています。「別にあなたの功績ではない」と突っ込みを入れたくなります...。
一見喜ばしい情報ですが、そもそも警視庁の発表する交通事故死者数とは、事故発生後 24 時間以内に亡くなった人の数です。その為即死など病院に運ばれる前に亡くなっていた場合は別ですが、搬送システムの改善や医療技術の発達で、死者数は減ります。ここ 4 年は、事故の発生件数、負傷者数ともの減っているので、確かに交通事故に起因する死者数は減っているとは思いますが、交通事故が原因となっている死者が確かに減っているかまでは解りません。
30 日以内の死傷者数は調べられていますが、やはり交通事故に起因する死者数を把握するべきです。そして日本では病気に限らず死因の究明が蔑ろになっていますが、この場合も、本当の原因が解るようにすべきだと思います。