唐突に自己の次回国政選挙における投票行動を述べておく。民主党に投票するだろう。
既にこう決めているのは、次の理由では無い。
- 私の支持政党が民主党である
- 現在ある政党の中で民主党がベスト
そもそも民主主義とはベストを選ぶ仕組みではなく、ベターを選ぶ仕組みでも無い。自分が直接政権を担うのではない限り、よりましな worst でないのを選ぶ仕組みだと思っている。 - 民主党なら今の状況が打開できる
- 民主党なら現政権よりましな政策をしてくれる
- 民主党にも十分政権運営能力がある
では、なぜ既に民主党に投票すると決めるのか? 理由は難しくない。
- 権力は腐敗する
- 腐敗し難くするには、権力機構が常に「失敗をしたら権力を失う」という恐怖感を持つ事が重要
- 現政権が一度その地位を失ったという事実が発生したほうが、その効果は大きい
- 現在の日本の仕組みで、権力を失うとは、衆議院において最大勢力で無くなるということ
- 現在の最大与党自民党以外で大きな数を取れそうなのはどこか?
- 社民党など殆どの政党は、そもそもそれだけの候補者を用意できないので端から無理
- 殆ど全ての選挙区で候補者を用意でき、現在政権に参画していないのは共産党、民主党のみ
- 共産党は現在の議席数から大幅に伸びたとしても、過半数には遠く及ばない。また共産党を中心とした連立政権というのも、他の大きな政党との政策の違いが大きく、実現するとは思えない
という消去法による結果である。
そう思っている私ですら、
１６日に来日するクリントン米国務長官と民主党の小沢代表との会談は１３日、見送られる公算が大きくなった。
という、2009/02/13 付けの読売新聞の記事にはあきれた。オバマ政権は、今後 4 年間アメリカを動かす。たとえ現在の構成員に、更迭、暗殺、事故、病死など不慮の事が起きたとしても、中心メンバーがそれ程変わるわけではない。またこれまでのアメリカの歴史を見れば、二期 8 年になる事の方が多い。
そしてアメリカにどんな感情を抱こうと、日本が最も重視しなければならない国である事は動かしようが無い。アメリカの発言力が弱まろうが、今現在アメリカ無しで国際関係は成り立たない。国際連盟、IMF、世界銀行など多くの国際機関およびメディアの波及力で、アメリカの影響が強いのだから。
そのアメリカ国務長官から会談の打診を断るというのは一体どういう神経なのか?
- 小沢代表にどんな予定が入っていたのか?
- 断りを入れたのが、小沢代表やその周りなのか?
- 若しくは党なのか?
それは知らない。しかし日本の政治家にとって、アメリカの国務長官に会わない、というより優先される重要案件がそれ程あるとも思えない。思い付くのは、小沢代表が合えないほど健康状態が悪い、ぐらいである。
現状では民主党を贔屓しているさすがの私も、「民主党は政権運営が目的ではなく、与党になる事自体が目的ではないか?」という気がして、ではどこに投票するのがよりましか? と堂々巡りになっていたのだが、2009/02/17 夜に会談が行われることに決まったそうである。「国民のレベル以上の政治家は生まれない」と言われるように、私が心配していたよりはましのようだ。