「世界にたった一つだけの花」とは、ご存じだと思いますが、7 月の時点で 300 万枚も売り上げた槙原紀之さん作詞作曲で、SMAP が歌っているあの曲です。
歌詞を一部引用させて頂くと
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪世界にたった一つだけの花
花屋の店先に並んだ いろんな花をみていた
ひとそれぞれ好みはあるけど どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて 争うこともしないで
バケツの中 誇らしげに しゃんと胸をはっている
それなのに僕ら人間はどうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのに その中で一番になりたがる?
そうさ僕らは 世界に一つだけの花 一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい!
という曲です。
「槙原さんの曲って、一曲一曲は良い曲も有るけれど、album だと似た歌誌の内容/曲調が続いて退屈なのね」とか「SMAP って、エンターティナーとしては兎も角、プロの歌い手としては今一つ、もっとはっきり言えば二流よね。もちろん私よりは上手いけど...、いや仲居君には勝てるかも」とか「なぜ反戦歌の扱いになるの?」というように、思うところが無いわけではありません。しかし、シンプルだけど暖かい曲と人を勇気づけてくれるしどちらを取っても、この曲は良い曲です。
だけどあまりに沢山の支持があると聞くと、
- 花屋に並んだ花は綺麗でしょうが、周りを眺めればそうでない花も沢山ありますよ。だけどそんな花も同じように大切でしょう。
- 人と比べるのは悪いこと? 比べないと違いも解らないでしょうに。
- 一番になりたがっちゃいけ無いの? こういった向上心がなくなったら、社会の発展はなく、人という種は衰退期に向かうということだと思うけど。
- 本当に一人一人違う種を持っているの? 人と同じ、言い方を変えて何もかも平均的な人間も沢山居るけど、それもその人の独自性でしょう。よって特異な人と同じように大切にしないといけないでしょう。
- 上と繋がるけど「その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい!」って、所謂「自分探し」でもするんですか? まず今の自分を肯定して、自分のことは大事だけど、利他的に生きるのも大切打では?
と天の邪鬼な私は考えてしまうのです。
いや、槇原さんや SMAP はこんなことは解っているだろうということはことも、私が重箱の隅をつついていることも、重々承知してはいるんです。ただ「字面だけ追っている人が以外に多いんだろうなあ～」ということに加えて、「物事というのは必ず少なくとも二面性があって、どちらに若しくはどの方向にも振り子は振れすぎても駄目なんだなあ～」という当たり前のことを改めて考えたのです。
物事の真理は中道に有り