『時をかける少女』『サマーウォーズ』を手がけた細田守監督作品『おおかみこどもの雨と雪』を観てきた。
前作『サマーウォーズ』は色々詰め込んだ映画でしたが、今作は子供の成長と自立がテーマの作品といえますね。また狼男の子供「おおかみこども」を題材に使っている訳ですが、これは話のテンポを速めるためで、話全体にはファンタジー色は殆どありません。印象が『ももへの手紙』と重なります。
肝心の出来ですが、個人的にはアニメーションならではの内容と、色々の詰め込んだのに良く纏めているという意味で、前作『サマーウォーズ』の方が好きですが、やはり細田監督は名監督だなあ～、と思う。
まず、男女問わずどんな世代の人にも安心して薦められる作品になっている。そして、(もう終わってしまったが) 夏休みにピッタリの映画。
あと、先程書いた事と逆の事を書く様だが、世代によって観た後の感想が変わるだろうなあ～、とつくづく思う。
それ以外の子供の成長と自立以外に関しては、人がマイノリティーに対して、どう扱うか? 逆にマイノリティーが普段どの様な重圧を感じているか? に付いても考えさせられた。